J’sの森泉です。
鏡を見ていたら、黒い髪の中に白髪を発見。「この1本だけ、抜いてしまおうかな」と思うこと、ありますよね。
でも、「白髪は抜くと増える」と聞いたことがある方もいると思います。抜くのがダメなら切ればいい? それとも、そのままにしたほうがいい? 今回は、その違いを整理してみましょう。
先に結論をお伝えすると、抜いたことが原因で白髪が増えるわけではありません。ただし、だからといって抜くのはおすすめしません。 本数の話と、抜くことで毛根にかかる負担は、別なんです。
「抜くと増える」は迷信。でも、抜かないほうがいい
花王とホーユーの公式Q&Aでは、白髪を抜いたことが原因で白髪が増えるという考えは否定されています。
花王:白髪は抜くと増える?、ホーユー:髪についてのQ&A
ここで「じゃあ、安心して抜いていいんだ」と思わないでくださいね。
同じ案内には、無理に抜くと毛根を傷めることがある、という注意もあります。

私が覚えてもらいたいのは、「白髪が増えない」と「髪に負担がない」は同じ意味ではないということ。
目立つ1本が気になるときも、抜く以外の方法を考えてみましょう。
抜いても、黒髪にリセットされるわけではありません
髪の色に関わるのが、メラニンという色素です。髪の色をつくる働きが低下すると、色素の少ない白髪が生えてきます。米国皮膚科学会:白髪の原因と対処
毛を抜くことは、その色をつくる働きを元に戻す処置ではありません。次に生えてくる毛も、基本的には白髪です。「白い毛を一度取り除けば、次は黒い毛に入れ替わる」とは考えないでくださいね。
花王:白髪に関するQ&A、花王:次に生える毛について
また、米国皮膚科学会も、毛を抜くことで髪が薄くなる可能性に触れています。
ただし、1本抜いたら必ず二度と生えない、と怖がらせる話でもありません。
繰り返し抜く習慣にしない、という受け止め方で大丈夫です。米国皮膚科学会:白髪を抜くことについて
「抜いた後に増えた」と感じるのはなぜ?
ホーユーは、白髪を見つけて抜き始めるころには、すでに加齢に伴う白髪の増加が始まっている場合がある、と説明しています。ホーユー:白髪を抜くと増える?
つまり、抜いた後に別の白髪が見つかっても、それだけで「抜いたのが原因」とは言えないんです。
前後に起きたことと、原因になったことは、分けて考えたいですね。
もちろん、白髪の出方や増える時期には個人差があります。
写真を見ただけで、原因を一つに決めることもしません。
数本だけなら、抜かずに切る選択も
第一三共ヘルスケアの医師へのインタビューでは、気になる数本への対処として、根元を残して切る方法や、部分的にカバーする製品の活用が紹介されています。第一三共ヘルスケア:医師に聞く白髪の対処法
切るときは、頭皮に刃を押しつけず、少し離したところで、白髪だけを確認して切ります。
「地肌ぎりぎりまで短くしないと」と頑張りすぎなくて大丈夫です。

見えにくい後頭部や、目の近くに無理にハサミを持っていくのは避けましょう。
周りの黒髪まで一緒に切ってしまいそうなら、自分で追いかけず、美容師に相談してくださいね。
これは皮膚から出ている毛の長さを整える方法です。
白髪が生える仕組みそのものを変えるわけではないので、伸びたらまた気になる場合はあります。
切ると、短い白髪が立って見えることも
「切ったのに、前より目立つ気がする」という場合もあります。
短い白髪がピンと立って、見つけやすくなることがあるためです。白髪の本数が増えたという意味ではありません。花王:生えかけの短い白髪について
その場合、さらに短く切り続ける以外にも方法があります。
少し長さを残して周りの髪になじませたり、分け目や流す方向を相談したり。
一度切った毛はすぐ長く戻せないので、仕上がりの好みも含めて考えたいですね。
「抜くか切るか」だけでなく、「切らずに目立ちにくくする」も選択肢に入れてみてください。
お出かけ前なら、一時的に隠す方法も
ヘアマスカラやヘアファンデーションなど、一時染毛料と呼ばれる白髪かくしがあります。
髪の表面を一時的に着色するもので、シャンプーで洗い流すタイプです。日本ヘアカラー工業会:一時染毛料の分類
白髪そのものを抜いたり、髪の色をつくる働きを変えたりするものではありません。
「今日の外出で、この部分だけカバーしたい」というときの候補ですね。
使い方や、汗・雨での色落ちなどは、製品の説明を確認してください。
白髪が増えてきて、数本ずつ切るのが負担なら、カラーを含めた付き合い方を相談しても大丈夫です。
何を使うかは、仕上がりや肌の状態、使用上の注意も踏まえて選びましょう。
抜かずに、付き合い方を選びましょう

| 方法 | 何をする? | 覚えておきたいこと |
|---|---|---|
| 抜く | 毛を引き抜く | 白髪が増える原因ではなくても、毛根を傷めることがある |
| 切る | 見える毛の長さを短くする | 短い毛が立つ場合もある。頭皮や周りの髪に注意 |
| 一時的に隠す | 髪の表面を着色する | 洗い流すタイプ。製品の使い方を確認 |
| そのまま残す | 長さや髪型を活かす | 白髪をなくすことだけが正解ではない |
白髪があること自体、悪いことではありません。気にならなければ、そのまま活かしてもいいんです。
気になるなら、数本だけ切る、外出時だけ隠す、髪型やカラーでなじませる。
J’sに相談するときも、「全部なくしたいわけではないけれど、ここだけ気になる」と教えてくださいね。

